2017-03

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拡散願う【急逝の1日前からの出来事】最終回

お通夜が終わって、場所を移り会食になります。
ほぼ、親族家族での顔ぶれです。でも、全員の顔が分かるのはお前だけだと兄に云われ、私から簡単にご紹介。
その中に、私のブログにコメントをくれた子がいました。もう大学生です。私から縁故関係を云うと、オヤジの弟の娘の子どもです。なかなかのイケメンです。やはり特撮ヒーローものが好きなようで、大学でもサークル活動をしているようです。時間があれば、彼のサークルでお話しする約束をしました。

以前は、オヤジの母が存命中は親族がオヤジの弟の家に集まり、年々子どもが増え大騒ぎの正月でした。祖母が大往生してからは、その会も立ち消えになりお互いの交流はわずかになり、情報も途切れがちです。

もっとも、私たちの世代がもっと交流を深めていればよかったのですが、現実はそうでもありませんでした。

お食事も終わり、私以外は一度帰宅したりホテルに向かいました。

私は、オヤジと話がしたくて斎場に泊まることにしました。

ひとりでオヤジが眠る祭壇に向かい、灯りをつけて線香にに火をつけて話かけました。
内容は、オヤジとの内緒話です。

その夜も、なかなか寝付けません。その度にオヤジの祭壇へ向かいます。
話しかけたり、無言でずっと座って笑顔のオヤジの写真を見ていたり。

夜が明けて、身支度をして親族を迎えます。

9:00に告別式が始まりました。

念入りな読経が終わり、棺を祭壇から部屋の中央に据えました。
オヤジの愛用品。これしか考えられませんでした。

浅草 満寿屋特注名入り原稿用紙 実際に入院時に使っていた2Bの鉛筆3本 

そして、オヤジの自伝奮闘記【泣き虫プロデューサーの遺言状】1冊

進行役の指示で、たくさんの献花をオヤジの棺に入れていきます。もうこれでもか、これでもかというくらいに。

我慢していた涙が溢れてきました。嗚咽がとまりません。

もう、オヤジの亡骸でも、実体としてのオヤジの姿を見るのは最期になるんだ、という寂しい気持ち。
泣き崩れるかもしれないところを、グッと堪えました。誰かが私の背中を優しく支えます。

進行役の指示でオヤジの棺が電動のカートのようなもので火葬場に運ばれる後を、お坊さん、喪主、位牌、写真、その後に親族が続きます。

火葬場の6番です。儀式なのでしょうが喪主が6番の鍵を預かります。

火葬の扉が開き、オヤジの棺を納めます。

ゆっくりと扉が閉まります。きれいに焼き終わる時間は1時間以上です。

それまで、2階にある控え室で親族一同待ちます。なんともいえない時間です。
何かお喋りしていないと、落ち着きません。何の話題をお喋りしたのかも、覚えていません。

やがて、火葬が終了した連絡があり、またお坊さん先頭で6番扉まで向かいます。
最初に、お坊さんと喪主、兄が6番であることの確認があります。

確認後、6番の扉が開きました。開きましたが、点くはずの電灯が点きません。
点検しましたが、点きませんでした。進行役は決して慌てません。

骨壷に収める儀式に入ります。
おどろいたことが、2つありました。1つは、あれだけやせ衰えたオヤジでしたが足の骨、特に主要な太い骨は健在で関節もきれいに残っていました。2つめは、頭蓋骨そのまま残ると勝手に予想していましたが、顎の骨、耳の側、のど仏などはきれいに残っていましたが、残りは粉々です。理由を、お坊さんが教えてくれました。

昔に比べて火葬場の火力が強くなったのですよ。だから、頭蓋骨は残らないことが多いのです。

また、進行役の方に指示され、2人1組で骨壷のオヤジのお骨を収めます。

最初は、私と兄。大腿骨のしっかりした骨を2人掛かりで運びます。

親族が一通り収め終わると、進行役が主要なお骨の部位を説明してくれました。

すべてのお骨を収めようとしたら、入りきりそうもありません。

進行役がひと言、親族に言って(なんて云ったか忘れました)ギュッギュッって押さえ込んで蓋をしました。

きれいな箱に、埋葬許可証と一緒に収めます。箱の外は、よく見かける黄金色の菊の紋章が入った布を被せます。

ここ、重要です。私は、袋状になっているものだと勝手に想像していました。被せるんですね。

だから、抱きかかえるように大事に運びます。

また、控え室にお食事を取りにもどります。また、お坊さんを先頭とした順番です。

オヤジは、骨壷に入って位牌の隣です。そばにはお食事が用意してあります。

私、食べたのでしょうけど覚えていません。会話もほとんど覚えていません。

ひとつ覚えているのは、私がお骨をもって秘密基地へ行くと云ったら兄がこう云いました。ここだけ鮮明に覚えています。

『俺が、部屋に隠しておこうか?』

『?』兄の言葉は想定外でした。

でも、兄の中で和解することができた。消化することが出来たのだと思いました。

『寂しいから、俺が持っていく。』

『分かった。』

こんな兄弟の会話がありました。オヤジ、たぶん聞いてくれていると思います。

兄弟、正直なにも無いときはほとんど連絡もすることもありませんでした。

少なくとも、私は実家との物理的距離が近いこともあり「いつでも行くことができる。」と、あまり親に顔を見せることは少なかったように思います。兄も同様かと思っていましたが、両親の異変を先に気づいたのは兄です。
ただ、両親とのコミュニケーションが上手ではないため、母の認知症にしてもオヤジの否定しても強引に診療を続けるということができませんでした。

たぶん、そんな親子関係であっても最期の最期は、兄弟が「どうにかしなきゃ。」と暗黙の動きをしたのだろうと思います。

兄が云いました。

『お前が、そんなに一生懸命動くとは思わなかった。』

確かに、あたっています。平山家に一大事が今までも何度もありました。ヘタレな私は、次男であることにすべてに兄の動きを見ていることが多く、兄に頼っていました。

今回ばかりは、頼るばかりではどうにもならんのです。

関係者から、『良く頑張りましたね。』と、労いの言葉をいただきます。有難いことです。

でも、ヘタレな私ができることをしただけ。それだけです。

世の息子どもは、仕事を優先して親の介護を女房まかせにしている人が多いのではないでしょうか?
しかたがない部分もあります。収入が無くなることは、崩壊を意味します。
サラリーマンの方も、自営または経営している方も聞いてください。

いつも介護している人に優しくしてあげてください。そして、ご自身も出来る限り親御さんに『顔』を見せてあげてください。自分を認識できなくなってもするのです。幸い、オヤジは私がきた事はすぐに認識して『頷く』『手で合図をする』をしてくれました。ずっと眠っている側で何時間もたたずんでもいました。
そうすることを続けて、失われた時間を取り戻すのです。

オヤジはずっと仕事をして、家を空けることが多い人でした。旅行に行った記憶もほんの少々。
でも、不満はなかった。いつでもオヤジのプロデュースする番組が流れていたから。

会話が無い時間を取り戻したかったのです。プライベートの共通する話題が乏しい父子です。
オヤジの仕事ばかり聞いていました。

そこでオヤジは

『お前、俺の仕事に興味あったんだ?』

『あるよ!』

『そうか!』嬉しそうに笑ってたくさんの事教えてくれました。

1つ聞くと15くらい戻ってきます。そんな楽しい時間でした。

オヤジの後姿を見ていて、このように感じています。

2つのいっしょうけんめい。

1つは、ひとつのところで頑張る「一所懸命」

もうひとつは、一生を通じて頑張る「一生懸命」

子ども番組というフィールドで頑張り続けて、一生涯プロデューサーとして頑張り続ける。

そんなオヤジです。

今、私が座る隣にオヤジがいます。お供え物は「最中」

『お前、分かってるな。』そう云ってくれていると思います。

オヤジの最期の物語『ショッカー外伝』。オヤジに意見したら、それ面白いなあと、云ってくれました。

まだ忙しく、落ち着いていませんが誰がなんと云おうと発表します。

『ショッカー外伝』

オヤジ、待っててくれよ。


この【急逝の1日前からの出来事】は、ここで終わります。
日記を書き留める習慣はありません。
でも、この記憶は残しておきたかった。そんな気持ちです。


今日の話題は、ここまで。
では、また。






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テーマ:仮面ライダー - ジャンル:テレビ・ラジオ

コメント

こんにちは

昨日、熊本にて開催された村枝先生の誕生会にて、お父様の写真をいただきました。以前、福岡にてお姿を拝見した際には、大変ふくよかなお顔でしたので、正直、痩せられた平山先生のお顔を見て驚きました。大事にします。貴重な写真をありがとうございました。

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父、平山亨は、2013年7月31日23時24分心不全により他界いたしました。

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