2017-06

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

本郷猛こと藤岡弘、さんのこと



藤岡弘、さんが、2005年11月20日に出版された本です。もう、お手元に大事にされているFanも多いかと思います。

この本の200頁目から、父、平山亨から藤岡弘、さんあての私信が掲載されています。10頁におよぶ長文であることと本の著作権の問題から抜粋して、ご紹介させていただきます。

何よりやらなければならなかったのは毎日放送さんに「主役俳優さんが大怪我したのだから、この番組はもう駄目だ。打ち切って他社の番組に取り換えよう。」と考えられたのでは今までの苦労が水の泡だ。そう、思わせないように対策の手を打たなくてはならない。

「手はある。絶対駄目じゃないぞ。」それにはまず藤岡君の番組を守り抜こう。不安になったスタッフの心配を打ち消すために、まず9話と10話の手直し台本を見せて説明しました。藤岡君が入院していても何とか仮面で芝居して乗り切れるのだ。仮面に悲しみや喜びを演じさせるという説には、監督もカメラマンも「それは無理だ。」と言いました。

しかし私は、もう藤岡君が復帰できるまではこれで乗り切ろうと覚悟していました。あなた方は超一流の技術をもっている。その技術をもってすれば仮面が泣くようにも撮れるはずだ。私は駄目なスタッフに無理を頼んでいるのではない。奮発して下さい。やがて藤岡君も復帰してくる。あなた方の力で、我々の番組を、藤岡君の番組を守ってください。私はこんなに整理された言葉で言ったとは思えないが、みんなは見事にその任を果たしてくれました。素晴らしいスタッフでした。この素晴らしいスタッフたちもみんなそれぞれの会社で劇場映画の世界から疎外され、心ならずもフリーになってテレビ映画を撮っていた人たちです。腕は確かな人たちだから、心が通えば百のものを二百にもする働きをしてくれたのです。

こういう心のスタッフを前にして、藤岡君の事故の時に最初に思ったのは「この人たちの人情を裏切ってはいけない。」ということでした。

例えば藤岡君が怪我をしたからといってすぐに代役をたてて、君が復帰できないようにしてしまったらスタッフはきっとこう思うに違いないのです。「主役だって怪我したらすぐに代えられてしまうんだから、俺たちもいつ首を切られるかわからない。」

そうではないんだ。俺たちは怪我や事故を乗り越えて一つの物語を作っているんだという気持ちを盛り上げるためには、藤岡君には絶対に治ってもらって現場に復帰してもらわなければならないと、私は心に誓ったものです。...


差し出がましいようようですが、仮面ライダーFanであるならば是非、この本を入手して何度も読み返してほしい。

昨年は、放映開始から40周年というめでたい年でした。昭和ライダーが好き、平成ライダーが好き。それは個人的な好みがあります。すべての『仮面ライダー』のルーツがこの本には含まれています。
息子は、父、平山亨から藤岡弘、さんへの私信を読んで涙がにじんできました。父の背中を見て育って、藤岡弘、さんのお見舞いにも一緒に行きました。どんなに大変だったのか、そしてどんな思いを持ってこの『仮面ライダー』の製作に向き合っていたのか。「俺にしゃべらせろ!」の内容は、まさしく『仮面ライダー』の話なのです。親子3世代Fanという方もいらっしゃいますよね。お子さんに、お孫さんに「昔々、こんなことがあってね...」そして、一緒に楽しんでくださいね。

では、また。
関連記事
スポンサーサイト

テーマ:仮面ライダー - ジャンル:テレビ・ラジオ

コメント

Re: 藤岡さんの本初版のバージョン持ってます!

コメント、ありがとうございます。
藤岡弘、さんも語っていましたが、大人の考え方であれば番組放映中のテロップ入りで、主役の交代や番組打ち切りが常套手段でしょう。しかし、そうはさせなかった所が凄いところです。昔、父が事故後にボソッと「藤岡君が事故でね。。。」と言ったことを記憶しています。でも、落ち込むそぶりは家族にも見せませんでした。強い父です。

藤岡さんの本初版のバージョン持ってます!

去年のあのイベントで、佐々木さんが藤岡さんのことでとんでもない?暴露トークになっていましたけど、せっかくつかんだ主役で張り切っていたであろう藤岡さんの胸中、察するに余りありますね。

でも逆に今の日本に薄れてしまっている、この人を一人前にしてあげたいという気持ち、それが当時の現場にあふれていたからこそ藤岡さんは安心してリハビリが出来たのではないかと私は思います。

お父様のような方が、今のいろんな会社の上層部にもっとたくさんいたら、若い世代が希望を失って犯罪や自殺に走ってしまうことも減ると思うのになぁ。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://riderproducer.blog.fc2.com/tb.php/97-b5b24936
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

プロフィール

次男坊

Author:次男坊
【泣き虫プロデューサーの遺言状】講談社より好評発売中。
父、平山亨は、2013年7月31日23時24分心不全により他界いたしました。

riderブログランキング

FC2Blog Ranking

お読みになったらポチッとね。

秘密基地へ、ようこそ

息子の推し本

息子のお奨め書籍

リンク

このブログをリンクに追加する

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (17)
本 (11)
Tweet (9)
ご挨拶 (3)
【伝説のイベント】 (3)
告知 (61)
父が愛したモノ (7)
仮面ライダー関連ニュース (6)
親子の会話 (45)
息子が観たこと、聴いたこと。 (207)

ちょいと見てやってね!

フリーエリア

検索フォーム

RSSリンクの表示

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。